安倍首相の思惑はトランプ大統領の戦略と合致するという分析

イアン・ブレマーが、トランプ新大統領と安倍首相は反りが合うというような分析をしている。内容が面白いというより、英単語の勉強になりそうなので訳してみた。なお、ブレマーは中立的な言い方をしているのに、悪意があるように訳してあるのは、単に訳した人(私)が安倍首相が嫌いだから。

4. Japan
Things get trickier with existing allies who Trump has repeatedly thrown under the bus during his “America First” campaign. Trump famously suggested that the U.S. would be better off if Japan had its own nuclear weapons instead of outsourcing its security to Americans. His world view—like a businessman’s—is transactional. But here’s the thing: Japanese Prime Minister Shinzo Abe actually wants a more muscular Japan. Japan has for five straight years increased its military spending, even if the military budget remains less than 1 percent of the country’s GDP. This is not for America’s benefit, but for Japan’s. China is growing larger and more powerful every day as America recedes further from Obama’s Asia pivot. Abe had hoped that the Trans-Pacific Partnership would keep the U.S. tethered to the region; wishful thinking it turns out. But in this instance, Japan’s desire to shoulder more security responsibility dovetails nicely with Trump’s.

  • thrown under the bus のバスは通学バスのことだそうで(最近はGoogleで多くのことがわかる)わがままな理由で友達を犠牲にするというような意味だそうだ。アメリカ人ってひどいですね。いじめじゃん。
  • transactionalはトランザクションのという意味なのだが、日本語には該当する言葉がないと思う。
  • tetherはテザー広告のように使われることが多いが、家畜をつなぎとめておくツナが原語なのだそうだ。知らなかった。
  • wishful thinkingってどのように訳せばいいのだろう。楽観的な見込みとか希望的観測とかそういう意味なんだろう。
  • in this instanceは「この場合は」。
  • dovetailは建築木材同士が噛み合う様を指すそうだ。こういう単語は忘れてしまいそうだけど、使いこなせるとかっこいいんだろうなあと思う。

トランプが「アメリカファーストキャンペーン」の間、わがままな理由で「日本はアメリカに防衛を外注しないで独自の核兵器を持ったほうがよい」などと主張した。このため、事態はややこしいことになっている。トランプは世界を商取引きとしか見ていないのだが、考えるべきことがある。安倍首相は日本の軍拡化(原文では日本の男性化とされている)を進めている。GDPの1%以下に抑えられているものの軍事費は連続5年上昇しているのだ。これはアメリカに貢献するためではなく日本のためだ。オバマのアジア重視政策が後退するにつれて中国が台頭している。日本はTPPを使ってアメリカ地域につなぎとめておきたいと考えていたが、それは単なる希望的観測だということがわかった。この場合、日本の安全保障に責任を持ちたいという意欲はトランプと適合している。

なお、カナダの項目には「リベラルなトルドー首相」という言葉が出てくる。これ、なんとなく「人権派の」みたい訳を当てたくなりますよね。実際にはどうなんだろうか。開明派のとでも訳すのかもしれない。こういう用語は実際のトルドー首相の政策などが分からないと訳せない。

このような記事もいかがですか