ジャニーズ事務所の「模造記者会見」と問われるマスコミの人権意識

ジャニーズ事務所の藤島ジュリー氏が謝罪したと各社が一斉に伝えている。一問一答式の文章が出ていたので「記者会見もやったようだ」と思ったのだが、どうやらそうではないようだ。マスコミ向けに「記者会見風」のPR素材を提供しそれを「報道した風」に流してもらう手法に時代遅れ感を感じた。これが世間から批判されることはないだろうが、SNS時代に事務所が適応できなくなっていることがわかる。端的に言うと「終わった」経営手法なのである。

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毎日放送が認めた維新偏向報道

毎日放送が維新に偏った偏向報道をしていたと認めた。「政治的公平性」の不備と言っている。Twitterなどでも盛んに指摘されており抗議が認められた形だ。ただ放送局はトップの責任は認めなかった。バラエティを担当する制作スポーツ局が勝手にやったことだとして現場に責任を押し付けたのである。

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成果主義を追求したテレビ朝日の社長の辞任劇

政権に批判的な印象のあるテレビ朝日で不祥事が相次いでいる。まず東京オリンピック前に「局内の空気がおかしくなっているのでは?」という不祥事が起きた。最近になってテレビ朝日のセールスプロモーション局ソリューション推進部長三田研人容疑者(49)がIT導入補助金の詐欺で逮捕された。被害額は900万円だったそうだ。だがそれだけでは終わらなかった。なんと亀山慶二社長(63)が辞任したのだ。ありもしない出張をでっち上げて食事をしたりゴルフをしたりという「みみっちい」不正行為が原因だ。不正金額はわずか60万円だったそうだ。まさか「この程度のこと」で辞任させられるとは思っていなかったのだろう。

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神田沙也加報道抑制と報復自殺問題

もう去年になってしまうのだが神田沙也加さんと言うミュージカル女優が亡くなった。

非常に違和感のある報道だった。おそらく多くの人が「報道のあり方」には関心があったと思うのだが、全く別の問題について考えていた。それが報復自殺問題だ。

よく読まない人から「神田さんが報復自殺をしたのか」と捉えられかねないので、当時は触らなかったのだが少し時間が経ったので改めて考えを整理することにする。

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コンテンツ産業の成長について散漫に考えてみる

考えるきっかけは「岸田政権の不毛な成長論」についてだったのだが、最近コンテンツビジネスの成長とは何かとかソーシャルメディア将来はどうあるべきかということを考えることが増えた。いつもは特定のニュースなどを比較的に筋のある文章を作っているのだが今日は散漫にこの辺りをぶらぶらしてみたい。一応文章なので結論めいたものはあるのだがそのあたりはさほど重要ではないかもしれない。

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ダニエル・エルズバーグ

おそらく誰も注目しないだろうなと言うニュース記事を読んだ。かつてアメリカが中国への核攻撃を検討したことがあったのだと言うニュースだ。最終的にアメリカ大統領はこの核のオプションを選択することはなかった。中国とソ連が結んでアメリカに核攻撃を仕掛けてくるというシナリオだったそうだ。

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予算年度内成立の犠牲になった断らない女こと山田真貴子広報官

また、安倍・菅政権の犠牲者が出た。今度は断らない女こと山田真貴子元広報官である。例によって「戸籍名」は吉田真貴子さんというそうだ。実質別姓で男性からのお誘いを断らずに頑張って来たのに最後に切られてしまった。いかにもかわいそうな人である。だが、このニュースの伝え方を見ていて「予算の犠牲になった」とわからない人もいるのではないかと思った。背景には総務省の複雑な成り立ちがある。だが、もう知らない人も多いかもしれない。

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安倍前総理の会見で検察・官邸・マスコミは何を守ったのか

安倍総理が議員運営員会での説明を終えた。「説明責任を果たした」と満足げだったようだがおそらくそう思っている人はあまり多くないと思う。修正した申告内容も把握していなかったようで最後まで周りが一生懸命に考えた「ボクが悪くないりゆう」を繰り返し述べていた。

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竹内結子さんの逝去報道について考える

竹内結子さんがなくなった。自殺だと考えられているようである。報道の仕方が抑止的になったのが印象的だ。国民的大女優なので自宅に人が押し寄せても良さそうだが一切それは報道されなかった。遺族は「表の人」なのでインタビューぜめになっていてもおかしくなかったがそれもなかった。日本のジャーナリズムも成熟したのかなと一瞬思った。だが何かがおかしい。

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橋下徹がワイドショーを駆け抜ける

先日は主語を読むような丁寧な報道解説に需要があるのではないかと書いた。だが、実際にはちょっと気になる傾向もある。ワイドショーに橋下徹さんが多く登場しているのである。わかりやすさが受けているらしい。これは危険な兆候だなあと思った。

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穏やかな政治報道が求められているの……だが

最近、丁寧にに共同通信と時事通信の報道を読むことが増えた。通信社の報道がTwitter化しているからだ。どうもタイトルで煽ってクリック数を稼ごうという投稿が多いのだ。このことから逆に「穏やかな報道」が求められているのだなと思った。そうは思うのだがこれを実現するのがなかなか難しい。

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オワコンになった安倍政権を見限って次を模索する時事通信と反省しない政治家

時事通信が面白い記事を二つ書いている。一つは甘利氏の発言をとりあげたものでもう一つは安倍政権について書いたものである。日本のマスコミの権力に対する立ち位置がわかる。今もっとも期待されている人たちに寄り添って終わったものを見捨ててしまうのだ。民主党政権に切り替わるときにも見られた手法である。我々は反省しない。ただ水のように流れてゆくだけである。

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サイコパス型政治と新しい23区像を発明した小池百合子東京都知事

本日は小池百合子東京都知事を批判する記事を書く。「嘘」と書きたかったのだがそれはやめて新しい23区像とした。なぜ気が咎めたかというと都知事自身が嘘をついている意識がなさそうだからである。あるいはこれが現代型都知事の資質なのかもしれないと思う。しかしタグは「サイコパス型政治」にした。罪悪感というものを持ち合わせている人が罪悪感を持ち合わせない政治家に対抗するのはかなり難しいように思える。サイコパスは現在では社会的病質ではなく資質になっているのかもしれない。

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