日本・アメリカ・ブラジル – リーダー選びを間違えた国はどう混乱するのか

外出自粛が形骸化している。新宿や銀座などの都心部に出る人は減っているようだが、吉祥寺・武蔵小山・戸越銀座・巣鴨などの近郊は却って混雑しているという。こういうニュースを見てまたイライラする人が出てくるのだろうが、ここは冷静に「なぜこうなったのか」を考えたい。




答えを先に書いてしまう。メッセージが変わったのに伝わっていないのだ。

政府は最初「三密」という言葉を使っていた。これはクラスターの発生を抑えるものだった。夜の街の自粛などもその一環である。だがクラスター封じ込め作戦は失敗した。そこで専門家の一部が単純接触機会の提言を訴えるようになった。つまり、メッセージが変わったのである。

ところが自粛をする側の人たちはこの変化に気がついていない。このためなんとなく中心街と三密を避ければ「お出かけはしてもいいもの」と勘違いしているのだろう。

なぜこうなったのかも明らかである。安倍総理大臣が自分が言っていることの意味をよくわかっていないからである。単純接触機会を減らす自粛要請をするときに「10万円で気持ちを一つにしてくれ」などと言っていたが、おそらくその10万円の意味は理解はしていないだろう。その一方で安倍昭恵さんがスピリチュアルな集いに出席するにあたって宇佐に出かけたことの是非を問われ「三密ではないから構わない」と答えている。

安倍昭恵さんはおそらく夫の不在の寂しさを埋めるためにスピリチュアルにはまったのであろう。この会を主催した人は「ウイルスはエネルギー体である」というような独自の考えを持っていると伝え聞く。奥さんさえ説得できない人が国民を説得できるはずはない。

西浦セオリーによると6割減で現状維持だから、国は全国に拡大した緊急事態宣言を解除できなくなるだろう。すると救済なき自粛ベースの経済停滞が続くことになる。社会的に免疫を獲得するまでこの状態が続くという予測は出始めているのでおそらく2022年頃まではこんな状態が続く。大勢のフリーランスや飲食店が経済から撤退することになるだろう。

この自粛の形骸化は自粛疲れとだらだらとした経済体力の低下を招くはずである。さらに医療崩壊・救急崩壊も起こるだろう。「全ては安倍のせい」である。安倍総理はおそらく責任を取らない。ただ、安倍政権は終わりを意識した政権なので安倍総理に権力にしがみつきたいという欲求はなさそうである。あとはきれいに終わりたいと考えているだけなのだろう。後継者も積極的に政権を取りに行くつもりはないはずだ。いろいろ面倒な問題が山積みだからである。

日本だけはと嘆きたくなるのだが、実際にはいろいろな国でもっとでたらめなことが起き始めている。特にアメリカとブラジルの状況がひどい。彼らはまだ次を狙っていてそのためにでたらめな動きに出ている。

アメリカ各地で「ロックダウンを解除しろ」というアンチロックダウンマーチが起きているそうだ。それをトランプ大統領が応援して騒ぎになっている。トランプ大統領が叩いているのは民主党が知事をやっている州だけである。

ABCは各地で訴訟も起きていると伝えている。こちらも伝え聞いた話だが、このデモをトランプ大統領が先導しているというような話も出ている。選挙のために新型コロナウイルスを大統領選挙に利用しようというトランプ大統領の裏心が透けて見える。目の前で何が起きているのかが見えていないのである。

アメリカ連邦政府は古い法律を持ち出してマスクなどを国家統制できるように指定した。これをカナダなどの外国に卸さないようにと指示を出して大騒ぎになっていた。どうやら同じことを国内でもやり始めているそうだ。New York Magazineによるとマサチューセッツ州と連邦で物資の取り合いが起きているという。

同じことはブラジルでも起きているそうだ。Quoraのコメント欄で教えてもらったこの記事は、ボルソナロ連邦大統領が経済封鎖を推進するリオデジャネイロとサンパウロの知事に対するデモを先導しているという話だ。ブラジル人の多くが経済封鎖に賛成する中、ボルソナロ大統領は「ブラジルを解放しろ」とばかりにデモの先頭に立って何やら叫び続けているそうである。ロイターは事実関係だけを淡々と伝える。ウイルスよりも政治という人はトランプ大統領だけではないらしい。

ブラジルとアメリカはそれぞれ連邦の大統領と各州の州知事が争うという異常事態になっている。国家的危機を目の前にして変な脳内物質が出ている人たちがたくさんいるのだろう。

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