菅総理の「私からの挨拶にさせていただきます」発言に見る危うさ

首都圏に緊急事態宣言が出された。この一連の経緯を見ていて。菅総理はかなり危ない精神状態にあるのだろうなと思った。その一端が総理記者会見で出ていた。何を思ったのか「私からの挨拶にさせていただきます」と締めたのだ。




問題箇所はこのビデオだと12分58秒のところに出てくる。緊急事態宣言の協力をお願いをするか万全の対策を確約すべきシーンである。

おそらくこれがどんな意味のある会見なのかわからなくなっているのであろう。場面感覚を喪失しており極めて危険だ。

このあと、質疑応答が続くのだが言葉が一瞬出てこないこともあった。かなり疲れているのだろうと思う。隣に尾身会長がいるので大局的な状況判断に間違いはないだろう。国会議運への説明も西村担当大臣が行なっておりこちらも問題はなかった。最初は総理大臣が出てきて直接説明するべきだと思っていたのだが、結果的には西村さんでよかった。おそらく菅総理では国民の不安は増したのではないかと思う。

この間も決められない政府・国会はかなり迷走している。会食ルールが決められないということがあった。国民行動を制約する以上は原則禁止とすべきだが「事実上の自民党トップ」である二階幹事長が会食は必要だと言っている。人数を区切ると「だったら国民も」ということになりかねない。二階さんにモノがいえない。国会議員はこれくらい何も決められない人たちになっている。

外国人の全面入国禁止という話もあったが総理大臣が覆したそうだ。理由は総理大臣の強い思いという要するに主観である。実際になぜ止める判断をしたのかあるいはなぜ大丈夫なのかということを説明してほしいが総理に根拠を聞いても意味がないことなのかもしれない。

この二つを見ていると二階派に代表される地方選出の議員と医療崩壊・医療壊滅の危機に瀕した都市の間に深刻な利益相反が生まれていることがわかる。これが菅総理がブレーキとアクセルを同時に踏まざるを得ない理由だが、そんなことを続けていては車は壊れてしまう。

おそらく、補正と来年度予算はこの状態の総理大臣が取り仕切ることになる。実際に取り仕切るのは無理だろうから側近たちがそれぞれ判断することになるのだろう。つまり責任者不在が誰の目にも明らかというかなり危険な状態になるはずである。

では野党は総理大臣の責任を追及して総理大臣を辞任させるべきだろうか。二つの理由で無理だろうと思う。

まず、緊急事態宣言の議運審議を聞いていて「枝野さんが後ろ向きに見えた。国民はこの状態をなんとかコントロールして欲しいと思っているわけで、責任追及は余裕があるときにやって欲しいと切実に感じた。明らかに意思決定できなくなっている総理に変わって都市圏選出の与党議員も巻き込んだ議論のハブになるべきだ。

次に実際に総理が他の人に代わったとしても状況が改善するという保証はない。おそらく「一人がガラッと状況を変える」のは無理だろう。ここは協力して難局を乗り切ってもらうしかなさそうである。

いずれにせよ、自民党は菅総理のメンタルの弱さをトップシークレットとして隠そうとするのではないかと思う。いわば「菅隠し」であるが、残念ながら安全保障上のトップシークレット扱いとなるのだろう。この状態で2月にバイデン大統領と会うのかと思うとかなり暗い気持ちになる。外交成果を求めて余計なことを決めるのだけは避けて欲しい。

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