JYPを離れるGOT7とJ.Y.Park(パクジニョン)

GOT7が全員JYPと再契約しないことになった。それぞれのメンバーは別の事務所に入ることになるそうだ。「GOT7としては解散しない」ようだがメンバーの兵役もあるため、とりあえずは「活動終了」ということになりそうだ。




GOT7はいまだに国際的に売れているグループでありショックは大きかった。ファンは活動継続を望んでいただろう。ゴールデン・ディスクアワードの授賞式翌日の発表だったこともショックの原因になっているようだ。何事もなかったかのように授賞式には出たが次の日に「はい契約終了」ということになってしまったのである。

パク・ジニョン氏は個人的な見解を発表していないが一部メンバー(ベンベン、ジニョン、マーク)のSNSフォローを外したという報道もある。最近「理想の上司」といわれるパク・ジニョン氏だがあまりにも忙しすぎて「育てたアーティストの面倒まではあまり見ていないのではないか」という評判もある。「理想の上司」のあまり語られない側面である。

特に男性タレントは放置される傾向があるようだ。一方、GOT7メンバーの中にはアイドル路線から抜け出したいものもいる。ジャクソン・ワンに至っては中国や英語圏では独自事務所で活動しており韓国以外ではJYPに頼らずにやってゆくことができる。中国マーケットのファッションアイコンになっている。香港出身で少なくとも3ヶ国語(中国語・英語・韓国語)が話せるためコミュニケーションに問題がないのだ。

事務所に残るにせよ離れるにしろ韓国籍のメンバーはこれから兵役期限を迎える。どちらにしてもグループとして活動するのは難しくなる。

魔の7年目といわれるようだがなぜ7年なのだろうか。2009年に法律が改正され芸能人の専属契約は7年を超えて結べないようにされたのだという。つまりこれはJYP独自の問題ではなく韓国芸能界固有の問題だ。

公取委が制定した標準約款によると、芸能プロダクションは俳優と7年を超える専属契約を結ぶことができない。過度な長期契約は芸能人がほかのプロダクションに移るチャンスをつぶし、プロダクション側との不必要な紛争や摩擦を引き起こす可能性が大きいとの判断からだ。長期契約が必要な場合は、プロダクションと俳優の合意により、契約期間を変更したり契約を更新できる。

芸能人の専属契約は最大7年 公取委が標準契約書

日本では能年玲奈が契約を解除して芸名が使えなくなった例がある。だが、韓国ではそういうことはできなくなった。この点では韓国の方が進んでいるとも言えるだろう。

韓国は公正取引委員会が標準契約書まで提示したが日本では「個別の指導」によってしか改善が進まない。能年さんの場合は裁判がなかなか進まずテレビ局への「圧力」も咎められることはなかった。SMAPの件で公正取引委員会が「注意」したことで徐々に状況が変わり始めたと文春オンラインに書かれている。

BTSのように弱小事務所が「一発当てて」大きくなり株式上場まで果たすという例もあるが、多くのチームが小ヒットしかとばせずに解散してしまう。だから売れたチームは手元に残しておきたいわけだがそうはできなくなっている。

テレビ局を巻きこんだ「スター発掘番組」が作られたのもそうした事情によるものだろう。露出が多く確実にある程度の回収ができる。日本のJO1やNiziUもその一例である。一方でテレビ局との間にお金のやりとりも発生し「投票をお金で操作した」として逮捕者まで出る騒ぎになっている。ある種のマネーゲームになっていて育成番組が利権化しているのだ。

事務所を離れたと言っても必ずしも関係が悪くなるわけではないようだ。RAIN(ピ)は2015年にJYPの子会社から独立している(Wikipediaにはまだ所属していると書かれている)おり、最近では自分の事務所からアイドルグループを育成しているのだが、パク・ジニョン氏とも良好な関係のようだ。共同楽曲のMVの中では一筋縄ではいかないピリピリしたムードを漂わせていて興味深い。関係はそれほど悪くないのだろう。

また2PMも兵役を終えたメンバーが離脱し俳優として活躍しているがグループとしては解散していない。共演などの行き来もある。

それだけに「辞め方」が問題になるわけで、パク・ジニョン氏が一部メンバーのSNSをアンフォローしたというのが気になってしまうのである。

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