サンダース議員のアンチファッションがネットでバズった話

バーニー・サンダーズ議員が久々にネットでバズった。分厚い防寒ジャケットにミトンという「場違いな」格好だったそうだ。自由について考えた。

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このサンダーズ議員の場違いな格好は「ネットでいじられた」わけだが、ご本人は「バーモント州民は寒さについて知っているし、いいファッションだったかどうかは気にしない」と意に介さない様子だったという。Vougeはアンチファッションだと評論したそうだ。

ミトンは地元の教師が作った手作りだったそうで、現在流行りの「サステイナブルファッション」になっている。さらに、彼の冬の服装はいつも「あんな感じ」であり一人でぽつんと座っていることを除けば一貫したスタイルだともいえるだろう。

このアンチファッションの孤高ぶりはカマラ・ハリス副大統領と対照的である。ハリス副大統領はカジュアルな印象を与えようとVougeに登場したのだが「ハリス副大統領を貶めようとしている」という批判があったという。これは実は差別意識の現れである。つまりハリス副大統領は皆が期待するエスタブリッシュメント像から自由になれず、ファッションに縛り付けられているとも言える。

アフリカ系アメリカ人が粗末な格好をしていると警察から職質を受けたり不利な扱いを受けることがある。貧困地域の人だと思われてしまうからだ。だから、ある一定以上のクラスのアフリカ系には「カジュアルなファッション」という選択肢がない。

就任式のファッションも「赤と青に分断されたアメリカを融和させようとして紫のファッションで臨んだ」とVougeに評論されているという。一挙手一投足が注目されるというのはいいことのような気もするのだが、やはりハリスさんが女性だからということはあるだろう。男性の服装がここまで騒がれることはない。つまりハリスさんは二重にファッションに縛り付けられていてトップランナーとしてかなりのプレッシャーを感じながら副大統領職をこなすことになるのだろう。

面白いことにサンダース議員はこうしたプレッシャーには無縁であるうえに「逆に気にしないこと」を質素なキャラクターであると受け入れてもらえる。日本より男女平等に見えるアメリカでもまだこの程度の差別意識は残っているのである。

なおサンダース議員はフィギュア人形 (Bernie Sanders Inauguration Day Bobblehead)として発売されることが決定したそうだ。25ドルで絶賛予約受付け中である。

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