河野太郎に命は預けたくない

河野太郎大臣にワクチン担当をやらせると聞いた時、なぜよりによってこの人なのかと思った。混乱することは目に見えているからである。ワクチンという異物を体に入れるに当たって河野太郎に命は預けたくないと思った。




まずワクチン担当に必要な資質を二つ挙げておく。それは共感と調整の経験である。簡単に人をブロックし他人の言動をフェイクだデタラメだと触れて回る河野太郎にはそのどちらの資質もない。

今回のワクチンは副反応が出ることがあらかじめわかっている。打ってすぐにアナフィラキシーショックを起こす人がいるのだ。このため会場にあらかじめ経過観察をするスペースを設けて医者を常駐させる必要がある。そして「準備をしているから心配せずに打って欲しい」と伝えなければならない。ケア(共感)という資質が重要なのはそのためである。

次マスク配布と10万円給付は地方への根回しがうまくゆかず大混乱した。だから今回は事前にシステムを整えて「心配ない」と伝える必要がある。早くも地方自治体からは「情報がない」という声が出ているようだ。事前調整力という意味では「混乱の経験者」である西村大臣がふさわしかった。だいたい何が起こるのかを知っているはずだからである。

ところが菅総理はおそらく他派閥の西村さんを信頼していない。そこで自分と選挙区が近い河野大臣と小泉大臣を呼んで担当をやらせるようにしたのだろう。派閥のない菅総理にとってみれば神奈川は「唯一の身内」だ。

ところが河野大臣が最初にやったのは「NHKが厚生労働省から仕入れた情報で報道するのはデタラメである」という発言だった。「情報は自分を通せ」と恫喝している。さらに国会答弁でも「令和の運び屋」という発言があった。新聞の見出しを意識している。彼のこのわがままな態度は共感(ケア)とも調整力とも対極にある。根っから自分ファースト・スタンドプレーの人なのである。江川紹子さんの記事によると官房副長官とも情報を巡って「対決」したそうだ。

江川さんは社会のことを考えて穏やかな書き方をしているが、一人一人の国民は自分の体に異物を入れるかを利己的に決める。これから不都合な副反応情報は必ずでてくるはずだから事後フォローがなければ徐々にワクチンへの期待は不安に変わるはずだ。

周囲が東京オリンピック撤退に動く中、菅総理だけは「オリンピックを開催して新型コロナに勝利した総理大臣になり選挙に勝利する」というシナリオにこだわっているようだ。周囲もそれがわかっているから距離を置きつつ「オリンピックは菅総理次第」という空気を作りつつある。小池百合子東京都知事の他人事感満載の態度はその一例だ。

ワクチン接種という人選で適材適所に失敗しつつある菅総理大臣は次第に選択肢を失いつつある。これが菅政権の命運を決めるだけならまだいい。菅政権が沈没しても誰かが引き継ぐだろう。

ただその陰で多くの地方自治体がまた混乱するのは避けてもらいたい。ワクチン接種は人命に関わる。すでにワクチンの調達時期に関しては情報が混乱しつつある。

不安なシナリオは二つある。一つはワクチン接種も進み「新型コロナが少し収まったから」という理由で国内旅行・海外からのビジネス客受け入れ・オリンピックなどを進めてしまうというシナリオだ。中途半端に押さえ込んでもまた次の波がやってくる。つまり、菅政権の救済のために国内経済と人命が焼尽される。

さらに懸念されるのは「勝利のシナリオ」のために不都合な事故が隠される可能性である。隠蔽体質の菅政権と情報統制にこだわる河野大臣ならやりかねない話である。イージスシステムの「フェイク」発言は曖昧に終わったが、今回事故情報がリークすればただでは済まないだろう。誰が責任者だったのかをよく覚えておきたい。

実際にはすでに出歩かない高齢者ばかりがワクチンに殺到し無症状でウイルスを広める若年層や現役世代がワクチンを打たないためあまり効果が出ないというようなことが起こるのかもしれない。すでにSNSでは様々な情報が飛び交っている。「副反応やワクチンに対する否定的な情報は隠蔽すべきだ」という声もあるようだ。自己責任で異物を入れるかを決めることになるだろうから健康リスクが低いと考える人ほどワクチン接種はしないだろう。

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