菅統治不能内閣とそれでも支持されない野党

菅内閣がいよいよ統治不能状態になってきた。西村経済担当大臣が東京への緊急事態宣言発出にともなって酒類を出す飲食店への融資を止めてもらうように金融機関を指導するというよう話をしたらしいのだが誰もその総括をしなかったからである。総理は知らなかったと応じたそうだ。




そもそも伝わり方も奇妙だった。「発言したらしい」という話が伝わったのだが、菅総理も分科会もそんな話は聞いたことがないということになった。そのあとで官房長官が発言を撤回したことで政策自体が実行されることはなかった。だが発言が撤回されたことで「やはり一時はそれをやろうとしていたんだな」ということが確定したということになる。

政策は実行されなかったのだから心情的な反発はあっても政策自体が問題になること煩瑣そうだ。国民も対して関心は持たなかった。誰も内閣がまともに機能しているとは考えていないがおそらく政府機関(つまり官僚のことだ)はなんとか回っていると考えている。なんとかなるだろうという奇妙な安心感となるようにしかならないという諦めが同居した状態だ。

西村氏「酒提供店に金融機関から働きかけ」 発言、与党幹部からも苦言→一日で撤回【UPDATE】というBusiness Insiderの記事も一応読んでみたのだが「ふうん」としか思わなかった。感覚がかなり麻痺していることがわかる。政府が自分たちの無策のリカバーのために金融機関を通じて企業に圧力をかけるなどということはあってはならないことだが「まああの内閣ならやりかねないよね」くらいの感覚になってしまっている。

河野大臣はワクチン統制経済を失敗させた。おそらく官僚ときっちり話をしておらず政治家だけで暴走しているのだろう。西村大臣も菅総理に怒られることを恐れて焦っているのかもしれない。官僚と相談していればこんな失敗はしなかったはずだ。

菅総理には「怖がらせる」という政治手法しか知らないのだからもはやこの状態から回復することはないだろう。菅統治不可能内閣と言って良いだろう。菅総理の会見は何を言っているかわからないと投稿したところ20も高評価がついた。反発しているわけではない。もはやよくわからない内閣なのだ。

ここで国民は目を覚ますべきだ。やはり政権というのは長く続くと劣化するのだ。選挙に行って状況を変えなければ。ここは第二党の立憲民主党に頑張ってもらいたい!

こう言いたいところなのだがQuoraで政治に興味がある5,600人のフォロワーを持っているとそんなことはとても言えなくなってしまう。それくらい立憲民主党への支持は少ない。これまであれこれとどうやったら支持が回復するのだろうかと思ってきたのだがほぼ万策尽きた状態と言って良い。もちろん積極的な政権提言はしている。だが、実際の印象は「政権批判に終始し足元では共産党が好きとか嫌いとかそんな話ばかり」しているという政党という感じのようだ。

代わりになぜか小池百合子待望論が巻き起こっている。東京都議会議員選挙では最後の最後に動き存在感を見せつけたことになっている。入院を理由に表に出てこなかったのだし東京都の運営にも大した成果は挙げていない。おそらく財政的には災害と言っても良い状態になっているだろう。これまでコツコツと積み上げてきた財政調整金をほぼ使い切っているからである。東京オリンピックが終われば東京にスポットライトが当たることはなくなるうえに、今後は厳しい財政運営が待っているので、東京都知事には大した旨味がなくなる。

中谷元防衛大臣はありもしない小池新党と合同すべきだと言っている。菅総理と一緒に並んだポスターでは受かりそうにない。かといって麻生おろしをした時のような混乱は見せたくない。であれば小池さんを党首に据えて小池新党のポスターで選挙に受かりたいという人がたくさんいるんだろうなあと思う。

都政運営には旨味がなくなり国政で需要が高まっている。小池さんにとっては「逃げどき」だ。

個人的には東京の有権者はバカなのか?と言いたいところだがこれが現実である。おそらく国会全体が「何かごちゃごちゃやっていてよくわからない」という状態なのだろう。小池都知事はいつも部外者として存在しているのでこちらに人気が集まってしまうのだ。だから立憲民主党ももし政権政党になりたいなら政府批判から撤退したほうがいい。

菅総理はオリンピックに勝利して総裁選を有利に進めたかったのだろうと思う。もともとはオリンピックを一年延期して「コロナを克服した成果」として総裁選挙に利用するというのは安倍総理のアイディアのようだが、小池百合子さんに全て持ってゆかれそうだ。

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