すでに崩壊していたオリンピックバブル

よくマ「スコミが報じないニュース」というのがある。テレビでやらないやつである。おそらくこれはテレビではできないだろうなあというのが見つかった。オリンピックスタッフたちが六本木でコカインをキメていたという話である。もちろん第一報は伝わったから隠蔽というわけではないのだがその後の報道がない。おそらく日本人は厳しい現実を見ることに疲れてしまったのだろう。テレビでは盛んに大谷翔平のニュースばかりを扱っていた。




このスタッフたちは電気設備会社の社員らしい。NHKは「産業用の発電機を取り扱う外資系企業」と表現している。会社はイギリス系なのだそうだ。日経新聞もアメリカとイギリス国籍の外国人で2~5月に「特定活動」の資格で来日していたと書いている。

日本政府はオリンピックは完全なバブルの中でやると言っていた。だが、オリンピックのスタッフたちは当然ながらバブルの外から通ってくるわけである。つまりバブルなどあり得ないということになる。また、この事例でわかるように特に厳しい監視もしていなかったようだ。

バッハ会長はぶら下がりに答えて「プレイブックに深刻な違反があったという報告はない」と言い放ったそうだ。そもそも日本ではなく中国にしか関心がないわけだから日本の安全などどうでもいいのだろう。菅総理も特に深刻な懸念は伝えなかったようだ。菅政権は飲食店いじめに忙しいが自分より「上」のものには何も言わない政権である。

このアメリカ人とイギリス人スタッフは4人は緊急事態宣言やまん延防止等重点措置区域に指定されていた六本木で楽しく遊んでいたということになる。アメリカもイギリスも厳しいロックダウン政策が行われているところが多い。日本は自粛ベースなので「日本は厳しい罰則がなくて楽しいなあ」と思ったのかもしれない。外国に仕事でやってきて近所に楽しい街がある。外国人はモテるし、非合法のことをやっても「旅の恥はかき捨て」である。これくらいハメを外す人が出てきてもおかしくはない。

政府は卸や金融機関を通じてどうやって飲食店を締め上げることができるかという計画づくりに余念がない。弱いものをいじめて「やっている感」を演出しようとしている。だが一方ではこうした外国人たちは野放しになっており「母国より緩やかな」日本を満喫しているのだろうということがわかる。

よだがやったことは悪かった。コカインを使用してつい気持よくなってしまったのだろう。近くのマンションに侵入したそうである。六本木界隈の人たちは慣れているのかもしれないが怖かったのではないだろうか。

なぜ会社がイギリス系なのだろうかというのも気になる。おそらく利権が複雑に絡んでいるに違いない。日本にも発電機を扱っている会社はあるはずだ。利権が悪いことだとは言わないがIOC幹部たちの裁量でどうとでもなるとしたら「オリンピックのようなおいしい商売はやめられないだろうなあ」という気がする。

この話を真面目に考えてゆくといろいろな矛盾や不安に突き当たってしまう。

  • 政府のいう「安心安全」には根拠がないし、おそらく政治家は選挙の心配をしているだけで国民に安心安全を提供しようという意欲はない。おそらく自信も喪失しているだろう。
  • 野党は政府批判をするが、彼らも単に政権が欲しいだけなのかもしれない。政権を取れば結局同じかあるいはさらに混乱するかもしれない。
  • IOCの理念とは裏腹にオリンピックは単なるお金儲けの道具になってしまっている。国民はオリンピックの理念を信じて一緒に騒ぎたいが、うすうすそれが嘘であると気がついている。
  • 外国人から見れば日本のコロナ規制など「ザル」である。その気になれば病気は簡単に広がってしまう。おそらく東京の感染状況はかなり悪化するだろう。

もうオリンピックは始まってしまう。始まってしまうものにとやかく言っても仕方がない。もちろん事件としては報道されるのだろうがそれ以上のことは追及されないのではないかと思う。追求しても「問題を解決した」というカタルシスは得られない。

政権批判というのは「よくなる可能性がある」という前提があって初めて成り立つものだ。もういろいろとダメなのかもしれないなあと感じると批判すらできなくなってしまうのである。つまり、我々は改善の見込みのない世界を生きている。

このニュースを見て思ったのは「かなり悲惨な状態になるだろうから準備はしておいたほうが良さそうだな」というものだった。

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