車椅子競技とギャンブル

朝からパラリンピックを見ていてちょっとびっくりした。かわいそうな人たちの大会だという認識があったパラリンピックなのだが、車椅子レースに観客が興奮しているのだ。最近の競技用車椅子は、車椅子界のF1のような形をしていてスピードも出るらしい。人はレースというものに無意識に熱中するものなんだなあと思った。

また単に走れば良いというわけでもなさそうで、何か操作している。ハンドルがないのに曲線路を走っているのがとても不思議だが、操作テクニックや戦略的な位置取りなども問われるんだろうなあと思う。

ある意味、競輪レースを見ているようだったので、これは公営ギャンブルにできるのではないかと思った。

メリットは2つある。

第一に障害者が稼ぐことができれば認識は変わるだろう。かわいそうな人ではなく「羨ましい人」という認識が生まれる。リハビリにも具体的な目標ができるだろう。

次に経済的なメリットもある。ギャンブルは人々を熱狂させるので、お金が集まりやすい。その資金を障害者のために使うことができる。

一方で、このアイディアは実現しないだろうなあとも思う。「障害者を使って金儲けをするとは何事だ」という批判が容易に予想されるからだ。

しかし、よく考えてみるとエクストリームスポーツに挑戦をする障害者も増えている。開会式で見られたように、車椅子で宙返りして見せる人もいるし、足がないスケートボーダーをテレビでみたことがある。エクストリームスポーツはすでに市民権を得ており経済的にも成功している。わざわざ障害者スポーツという枠を作らなくても、新興のスポーツに挑戦する人が増えてゆくのかもしれない。

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