ダイエットしたのにスリムに見えないのはなぜか

ダイエットをしてしばらく経つ。体重はかなり落ちたはずなのにあまり痩せて見えない。これ以上体重を落とせということなのかと思ったのだがどうもそうではないようだ。姿勢が悪いのである。じゃあどうやって姿勢を改善すればいいのかということになるのだが、これが難題だった。




まず、正しい姿勢はそれほど難しくない。柱や壁を見つけてペッタリと張り付いてみればいい。こうするとあるべきものがあるべき位置に並ぶ。頭がつかないので前かがみになっているということはわかった。この「正しい」姿勢を維持するのはちょっときつい。ところがここで問題が出てくる。このままの状態では当然ながら動けないのである。壁に張り付いたままなのだ。

もう少し詳しく見てみると骨盤が前傾しているようだ。椅子に座った時、背板に背中をべったりつけている。この姿勢が定着しているのである。このため内臓と脂肪が全て骨盤の上に乗っていて「ぽっこりお腹」になってしまう。お腹に力を入れると腹囲が10cmほど小さくなるのだが背筋を伸ばすだけで上に引っ張られて同じような効果が得られる。脇腹が疲れるのでお腹のあたりがいかにラクをしているのかがわかる。どうやら体幹が大切らしいということまではわかった。そこで二冊の本を手に入れた。

最初の方は錦織圭・太田雄貴・浅田真央などの有名アスリートをサポートしている体幹メソッドである。アスリート対策なので動きやすさがメインになっている。もう一つは「EXILE」とあることからわかるようにダンサー対策である。動きやすさより「キレ」を重要視している。体幹を固定にさせて周辺部を動かすことで勢いを付けて見せるのだそうだ。「キレのあるカラダを作る……」では背骨だけではなく股関節と肩甲骨も合わせてコアと言っている。体幹とそれれに付随するコアが大切なようである。

アセスメント

双方、最初にやることは正しい姿勢を覚えた上で現在の実力を知る「アセスメント」だ。最初にテストするのである。「キレのあるカラダを作る……」はコアの筋力、股関節の柔らかさ、肩甲骨の動き方、太ももの柔軟性を計測する。「体幹リンクトレーニング」にはこうしたアセスメントの具体例は書いていない。アセスメントをしてみたところ肩甲骨がやや動きにくいが他はそれなりにできることがわかった。少なくとも一年以上は簡単な筋トレをしていたのが良かったのだろう。

呼吸

体幹リンクトレーニング」にはブレーシングという呼吸法について書いてある。息を吸う時に胸とお腹を膨らませ、吐く時に胸とお腹の膨らみをしぼませる呼吸法だそうだ。お腹を極端に凹ませてはいけないと書いてある。「キレのあるカラダを作る……」には当然のようにドローインが採用されているので、おそらく基礎的な体幹トレーニングにはドローインが使われるのだろう。腰痛対策として腹横筋を鍛える目的で開発されたのがドローインなのだそうだ。

このことから姿勢をキープするには腹横筋が大切であることがわかるのと当時にスポーツのパフォーマンスを得るためには体幹を緊張させすぎてはいけないこともわかる。ドローインとブレーシングは使い分けなければならないということになる。

体幹リンクトレーニング」には三つの重要なポイントが書いてある。一つは背骨・肩甲骨・骨盤の位置を崩さないこと、もう一つは呼吸(ブレーシング)を止めないことだ。さらに「力を入れてはいけない」そうだ。つまり、腹横筋には力を入れて固定はしなければならないがその他のところに力が入りすぎてはいけないというのである。これは意外と難しい。

「キレのあるカラダを作る……」には具体的な呼吸法は書いていないが「体幹リンクトレーニング」はかなり細かく呼吸法について書いている。呼吸法そのものは難しくないがどんな姿勢でも同じように呼吸できるようにするのはかなり難しいようだ。

基本を整理する

ということで、巷にはいろいろなダイエット本・姿勢改善本が出ているのだがどれも部分的な情報なのでよくわからない。だがこれを整理すると次のような基礎があることがわかる。

  • 正しい姿勢は決まっていて、姿勢を正しくするとそれなりにスリムに見える
  • 姿勢の次に大切なのは呼吸である。
  • 正しい姿勢を保つためには腹横筋などの体幹が大切である。
  • 実際のトレーニングは体幹+股関節+肩甲骨という「コア」を意識する。
  • 複数の本を読むと基礎がよくわかる。

ということで一旦基礎を読んでからTARZANのきれいな姿勢・正しい呼吸(2018/11/8)を読んでみたらよくわかった。こちらは背骨と骨盤の癖から「スウェイバック・フラットバック・スーパーS」という三つの悪い癖の対策が書いてある。

SNSが利用できるようになって我々が手にすることができる情報の量は飛躍的に多くなった。だが基礎をまとめた情報はなかなか手に入らない。雑誌やネット記事を手にする前に本を読んで勉強すべきなのかもしれないと思った。

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