新型コロナワクチンの3回目予約は自分でやったほうがいい

先日2月14日に接種券をもらった。すぐに予約をしたのだが「予約は自分でやったほうがいい」と感じた。千葉市には予約システムがありパソコンやスマホから予約ができる。必要なのは接種券番号だけである。電話オペレータが全くあてにならないので自分で予約をしたほうがいい。




オペレータがあてにならない理由はいくつもある。

  • そもそも電話がつながりにくい
  • 地元の地理に詳しいとは限らない。このため自分の住所を伝えて「近い場所を探したい」と言っても対応してもらえない。
  • ではこちらから指定すればいいかというとそうはならない。どこで接種が受けられるかはユーザーからはわからないからだ。

結局オペレータもユーザーもそれぞれわからないことがあるので「つかえない」ことになってしまう。Webだと自分でこれを探しながら進めることができるのでまだマシということになる。

千葉市は人口が100万人近くの人が住んでいる。市域も広いので例えば若葉区に住んでいる人が美浜区や花見川区などには全く行かないことがある。ところがオペレータに聞いたところ「住所検索はできない」と言われた。そのオペレータが知らないだけかもしれないし本当にできないのかもしれない。

ちなみにWebのシステムは住所検索ができるのだが「詳細検索・かんたん検索」が切り替え式になっていて当初の設定では住所検索ができない。おそらくこの「ボタン」に気がつかない人もいると思う。また最寄り駅検索はなんとなく使えるがエリアで検索すると何も出てこない。エリアはシステムトラップになっている。

さらに前回接種を受け付けていたところが登録していなかったりする。全部の病院を登録して「予約を受けていない」というステータスを付け足したほうがよかった。

黄色い枠は実際にはないのでボタンが情報に埋もれている。
ちなみにデフォルトは「かんたん検索」だ。
UIの教科書に載せたいくらいの悪いレイアウトである。

エリアにも偏りがある。みつわ台に病院はたくさんあるがこれだけしか登録していない。さらに登録されていても空きがないところがある。ところが東京寄りの幕張にゆくと選択肢が増える。登録されている病院も多いし空きもたくさんある。なぜ地域に偏りがあるのかはよくわからないし配分数の違いの理由もよくわからない。

オペレータが現地事情に詳しければこうした事情も踏まえて案内してくれるのだろうが、地元の状況に疎い人がガイドをすることは無理だと思う。

中でも最も混乱するのが配分状況である。病院には三つの種類がある。

  1. かかりつけ患者以外のワクチンが配分されていないので予約サイトに掲載していない病院:そもそも探せない。
  2. とりあえず少ない数のワクチンが配分されていたがすでに予約が埋まっている病院:探せるが予約はできない。
  3. 予約ができる病院。

という三種類がある。このため電話越しに「この病院は空いていますか?」と一軒一軒しらみつぶしに聞いてゆくことになる。だが内科病院を思い出す人はいても整形外科などを思い出す人はそうそういないものと思われる。思い出さないものを探してもらうように依頼できないわけだから「結局探せない」ということになりかねない。

一応システムには病院名検索もあるのだが「そもそも受け付けていない病院はリストに載っていない」のでほぼ役に立たないと思う。

接種券が来て接種するつもりの人はすぐに予約を入れたほうがいい。昨日は予約枠あったところが軒並みグレーになっている。残り枠2とか1というところが多かったので、おそらくすぐに予約を入れたという人が多かったのだろう。

オペレータによると国からの情報が2月15日に来るそうで「急いで3月分を入力します」と言っていた。約束はできないが2月15日が目標になっているそうだ。つまりこの裏には手作業で情報を入れている人がいるのだろう。そしてその情報はユーザーにはわからない。

検索と登録自体はすぐにできるので迷わず電話ではなくウェブを選んだほうがいいと思う。もちろん接種するつもりがあればの話だが……

システムが壊滅的に悪いといわけではないしオペレータに全くやる気がないわけでもない。しかし結果的にオペレータは集団無能のような状態に陥っている。この国にありがちな「インテグレーション・統合」ができなくなっているのだろうなとしか思えない。

実際に千葉市でコロナワクチン予約をやっている部署に聞いてみた。

  • オペレータに検索権限を与えていないので住所などの検索はできない。オペレータが地理に詳しくないのはその通り。市民が申し込みの際に病院のリストを持っていてオペレーターに明確に指示するのがシステム設計の前提になっている。
  • 病院のリストは市政だよりにのせている。ただし情報のアップデートはされていない。市政だよりの原稿は数ヶ月前に入れる必要があるからだ。だから市民が最新の病院のリストを持っていなくても無理はない。
  • ワクチンの在庫はまず病院に渡り病院が予約枠を決めた上で書類で市役所に入れて市役所で一括して情報登録している。だからワクチンの在庫量がわかってもすぐにシステムの情報がアップデートされることはない。だから最新の在庫の情報は誰にもわからない。

病院と市役所のやりとりはFaxなのか?と聞いてみたら「まあそんな感じですね」と否定はしなかった。これでは電話予約は機能しないのでは?と聞いて見たところ回答はなく電話の向こうで押し黙ってしまった。

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